「今年こそ転職するぞ」と意気込んで転職活動したものの、いつまでたっても内定がもらえないと焦りますが、同時に疲れてしまい気力を失うことがあります。親やパートナーなどに「30代、いま決めないとどうにもならないし後戻りできないよ」と急かされると、とてつもなく不安になることがあります。
しかし、疲れた心身では転職活動をスムーズにできるとは思えません。今回は30代の方に、転職活動に疲れたときにすることについてご提案します。
目次
なぜ疲れたの?!
まずは転職活動をしてなぜ疲れてしまったのか、ご自身と照らしてみてください。
- 転職活動に向けて努力したのに報われないから
- 友だちのなかで自分だけ内定がもらえないから
- 採用試験を数社受けたのに内定がもらえないから
- 期待した挙句、不採用だったから
- 転職活動を行っているなかで自分だけ30代ではないかと感じたから
- 現職との両立が難しいから
転職活動に向けて努力したのに報われないから
学生時代、学校からもらった就職活動の書類等を出して復習し万全の体制で転職活動に挑んだのに、内定通知がもらえないと疲れてしまいます。また転職に向けてせっかく取得した資格が通用しないとやる気を失います。
私の友人は税理士事務所の採用試験を受けるために必死に簿記2級の資格を取得し試験に挑んだのですが「即戦力にならないと意味がない」と言われました。資格をとるのに数か月、仕事の合間に寝る間を惜しんで勉強したのに、一気にやる気を失ったそうです。
友だちのなかで自分だけ内定がもらえないから
求職者が売り手市場のため、これを機に転職活動をする方は多く、なかには1社目で内定するという方もおられます。周りの友だちの転職活動が上手くいっているのを聞いて、自分も上手くいくだろうと思っていたのに何社受けても内定通知がもらえないと次第に疲れていきます。
採用試験を数社受けたのに内定がもらえないから
1社くらい通るだろうと数社の採用試験を受けたのに、1社も内定がもらえない、月日が経つにつれ転職活動が苦になります。親に「まだ決まらないの?!」「いまの会社で我慢できないの?!」等言われると、とたんに疲れてしまいますよね。「給料はもらえるのだから自分さえ我慢すればいまの会社にいてもいいかな」と弱気になってしまうこともあります。
期待した挙句、不採用だったから
面接で好感触「これは決まった」と期待した会社からなかなか内定通知が届かない、「でもきっと受かっている、採用の手続きに時間がかかっているのだろう」と期待していたのに、不採用通知が届くと一気に疲れ転職活動が辛い作業に変わります。
転職活動を行っているなかで自分だけ30代ではないかと感じたから
採用試験や面接をひとりでなく複数を集めて行う企業はあって、待合室を見ていると若い人ばかり「もしかして自分だけ30代?!」「若い人にかないっこない」ひとりだけ年をとっているような錯覚を起こすことはあります。
現職との両立が難しいから
30代にもなるとズパッと会社を辞めて転職活動をする方は減ってきます。多くは現職の仕事をこなしながらの転職活動、心身を休める暇がないので、正直疲れます。
30代で転職は遅くない
親に「いまさら転職なんて」言われているかもしれませんが、30代で転職は決して遅くありません。高校や大学を卒業し現在の職場が1社目という方もおられると思いますが、中途採用で人はどんどん入ってきていますよね。
終身雇用制度は昭和の話、親世代といまはまったく違うのを親御さんも感じておられるのに、我が子が心配でつい言ってしまうだけです。やりたいことが見つかったら、やりたくもない仕事をして時間を無駄にせず、転職する時代ですよ。
疲れたときにすること
転職活動に疲れたら、無理をせず下記行動をしてみてください。
- 疲れたと感じた時点で転職活動を休む
- 30代の自分と向きあう
疲れたと感じた時点で転職活動を休む
人間、休むことは大事です。多くの方は転職活動を仕事の合間に行うため休日返上ですよね。面接が決まるとその企業の情報を得て勉強したり時間に関係なく履歴書を書いたり面接の練習をしたり、寝る暇もありません。それではいつ休めるのか?!
知らないうちに心身が蝕まれ余裕がなくなります。それでは生きている意義がわからなくなると思いませんか?!「今だけだから、就職が決まったら楽になるから」と言っても、その時間は戻ってきません。
もしもパートナーがおられる場合、愛想をつかされ捨てられてしまうかもしれません。「あなたのための転職なのに」は重荷ですよ。経験があると思いますが、狂ったリズムのときには何をしても上手くいかないので、思い切って休み、好きなことをしましょう。リフレッシュするとこれまで見えなかった何かに気付くかもしれません。
30代の自分と向き合う
転職活動をいったん休んだら、復活する前に色眼鏡を外して30代の自分と向き合ってみましょう。
幼なじみや高校時代の友人に会う
思っている以上に付き合いが長い幼なじみ等は自分のことをよく知ってくれています。また、高校時代に部活動や委員会活動等に携わった場合、家族よりも多くの時間を共にした友人がいますよね。
勉強や恋愛等、時としてライバルだったし、大人になってからは他人が知らないお互いを知る存在、いまさら嫌われるのを恐れたり気を使ったりするようなことはしません。思い切って自分について辛口の分析をしてもらいましょう。
- どんな仕事に向いているか
- どんな性格か
誰でも「派手な職業に就きたい」「名の知れた会社に入りたい」など思ってしまいますが、向きもしない職業に応募している限り内定はもらえません。
例えば自分はマーケティングやイベント等企画関連の企業を受けまくっているけれど、友だちに「企画とか運営って苦手だったよね」と言われると出鼻をくじかれた気分になるでしょう。共に何かを一緒にしていた友だちはあなたの適性を冷静に判断します。だから、がんばって受けている企業が向いていないと玉砕されることもあり正直腹が立ちます。
しかしそれが現実、客観的な評価です。他人は気を使って絶対に言ってくれないけれど、親しいからこそ助言してるれるので、受け入れて自分に落とし込みましょう。
働いている人の話を聞く
しっかりと休んで友だちの意見を聞いたら、これまでにしてきた転職活動とは視点を変えて行うべきだということがわかってきます。次にすることは、転職したいと考えている仕事に近い関係者に意見を聞くことです。例えばそれが接客業なら、お客さんとして話題をふっても良いですね。
- ツテがあれば現場の声を聞かせてもらう
- 合同説明会へ行く
- 現場へ行って自分の目と耳で判断
30代にもなって「この仕事どうですか、なんて聞きたくない」と言われるかもしれませんが、そこは恥をしのんで、友だちの家族や友だちの友だちなどでやりたい仕事に就いている人がいる場合、実際にどのような仕事をしているのか聞いてみましょう。思っていた業務内容と異なると、早い段階で方向性を変えることができるし、思っていた以上に魅力を感じるとやる気が出ます。
私自身が転職活動をしたときは友だちの先輩に話を聞いたのですが、はじめは「この仕事なめてない?!」と厳しい対応をされました。ただ、まじめに仕事について聞いていくうちに親身になってくださり連絡先を交換、いまでも付き合いがあります。
交通機関の釣り広告に合同説明会の案内がよく載っています。私は片っ端から説明会に参加し転職したいと思っている企業に近い仕事の採用担当者の方に話を聞きました。この説明会自体が採用に繋がる繋がらないは関係なく、日ごろ会うことがない採用担当と話せるし、どのようなスキルが必要か、どのような人を求めているのかをリサーチするのに役立ちます。
これは私が実際に行ったやり方です。
ショッピングモールでイベントをしている場合、そばに首から名札を下げたり資料を持ったりした人が立っています。この人に近づき、そのイベントについて褒めました。「わぁ、素敵な企画ですね」「この飾りはどうなっているんですか」「タレントさんも来るんだぁ」など世間話をしながら仕事の内容についてじわじわ聞いていきます。
話が進むと「こんなにそばにいるのに、実際はタレントさんと話せないんだよ」「アルバイトさんが集まらないときは自分たちで準備撤収するんだよ」など現場のことを話してくれまました。
花形の仕事だと思っていたイベント業界ですが、華やかなのは一瞬、仕事のほとんどが準備や地味な作業なのだということを感じました。
突っ込んだ内容を聞くと同業者やヤバい人と思われ逃げられるので、世間話程度にしたほうが良いですが、はじめに褒めることで少しは話に乗ってくれます。自分がやりたい仕事をしている知り合いがいない場合は現場の意見が聞ける環境を自分で作れば良いと思います。
30代は不利?!ひとりの転職活動に疲れたらプロに依頼する
若さで採用される20代と異なり30代になると今後上に立つ人間になるべく、これまで培ってきたスキルなどを求められるようになります。スキルや順応性はあるのにそれをうまくアピールできないなら、転職活動のプロに自分を託してみてはいかがでしょう。
30代からはエージェントサービスを活用する
転職活動をされているなら転職サイトを利用したり参考にしたりされていると思います。このサイトの中にあるエージェントサービスに登録してみましょう。
エージェントサービスとは企業が求める人材と転職希望者を引き合わせる仕事です。企業にとって手探りな面接は時間と人件費の無駄遣い、予め必要なスキルを持っている人材が欲しいからエージェントサービスにお金を出してまで登録するのです。
企業は実際にエージェントサービスを利用して素晴らしい人材を得ているから継続して新しい人材を求めている、こちらは無料で利用しながら転職エージェントに自分のスキルや良さをアピールしてもらます。お互いにとってウインウインな関係です。エージェントサービスに登録したあとの流れは大体下記のようになります。
- カウンセリング
- 仕事の紹介
- 採用試験に向けてのレクチャー
- 面接
- 結果報告
最近はエージェントと電話でカウンセリング等を行って一切合うことがないサイトもありますが、できればエージェントと顔を合わせ自分を知ってもらったほうが良いです。転職エージェントはプロなので、時としてあなたにとって頭の痛い部分を突くでしょうが、内定を得るために必要な助言、素直に聞いて転職活動に活かしましょう。
おすすめの転職エージェント
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、初めての転職活動でも書類作成の方法や、面接のコツなどを丁寧にレクチャーすることに慣れている担当者が多いです。
だから「初めての転職で、いろいろ不安!」という方はマイナビエージェントに登録することをおすすめします。
私自身も転職活動中、マイナビエージェントの担当者と作成した職務経歴書を使用して、倍率が高いとされる事務職の正社員に絞っての応募で書類通過率は4割ほどでした。
転職活動をしている方ならわかると思いますが、これはけっこう高い数字だと思います。
dodaエージェント
dodaは、リクルートエージェントに次いで2番目の求人数を誇ります。
求人数が多いというだけでも登録する理由になると思いますが、dodaの場合は募集企業の質がかなり高いです。
リクルートエージェント
\転職支援実績NO.1/
①業界最大級の非公開求人数
②実績豊富なアドバイザー
③充実した転職サポート
知名度はNo.1であるリクルートエージェント。迷ったらとりあえずここ!と言える信頼性があります。
求人検索がとても使いやすく、非公開求人も含め、面接日程まで一元管理出来ます。私も転職する際には必ず使っています。
思いが伝わらないと転職活動に疲れたりやる気を失ったりします。「内定しない理由はもしかするとアピール不足なのかも?!」自分では自慢っぽくて言いづらことも、エージェントは企業に上手に伝えてくれるしバックアップしてくれます。
30代、オトナだからとひとりで転職活動するよりもプロの手を借りたほうが早いです。気が向かれたら、エージェントサービスに登録してみてください。