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退職願に「一身上の都合」以外を書くケースと書き方

退職願 理由 一身上の都合 以外

皆さんはこれまで会社に退職願を出したことはありますか?!私はありますが、上司と役員に呼び出され何とも言いようがない空気に押しつぶされそうになったことを今も覚えています。

退職するとき多くの人は理由として「一身上の都合」と退職願や社内の書類に記載すると思います。それ以外の理由を書くとどうなるのか?!考えたことがありますか?!

今回は退職願を提出するとき「一身上の都合」以外を書くことについてご説明します。

「一身上の都合」以外の理由を書くのは圧倒的に不利

はじめにお伝えします。退職願に一身上の都合以外の理由を書くのは在職中の企業やその業界に挑戦状を送っていることと同じだと考えたほうが良いので、明らかに企業側に原因がある以外は一身上の都合と記入したほうが良いです。まずはその理由からご説明します。

さっさと縁を切って新しい人生を歩んだ方が幸せだから

退職願を提出するということはその企業に対して不満があるから、どうしても許せない事情があって職場と戦う気満々なら真っ向勝負しても良いですが、そうではなく単にステップアップのため(不満があって)退職し同じ地域や業界で仕事をしようと思っているなら建前は「一身上の都合」とし円満退社したほうが自分にとって都合が良いですよ。

職場を汚すような人材はどの企業も要らないから

世の中は残酷、建前上モラルに欠いた企業を批判しながらも自分たちに背くような人間を雇いたいと考えません。「あの社長の考えは常識に反する」など企業を批判し退社した場合、同じ業界での転職は難しいです。

企業は繋がりをもって互いに協力し合っているので「アイツはヤバい」という情報が流出すると話はたちまち大きくなり、それほど批判していなくても「雇うべき人材ではない」と判断されます。これは私の経験です。

私はある住宅関係の企業に勤めていたのですが、競合する企業からトラブルを起こして移ってきた男性社員がいました。社長同士の会合では厄介者として挙げられた人材でしたが当人が「経験を活かしたい」と売り込んできたので社長が「雇ってみよう」と判断したのです。

確かに彼のおかげで他社製品の秘めた部分を知ることができましたが厄介者という噂はたちまち広がり「うちの技術を持って行かれるかも?!いつ裏切られるかわからない信用ならない人」という冷ややかな目で見られ彼は居づらかったようで、1年もたたないうちに退社していきました。

誰しも文句はたくさんあり辞めるならギャフンと言わせてやろうと思う気持ちはわかるけれど、人として許せないこと以外は大人になって、静かに退社し新しくて良い環境で仕事をする方が百倍も幸せということです。ちなみに社長の年齢が異なっても、トップは意外と繋がっていますよ。

一身上の都合以外に考えられる退職理由

退職願で記載する「一身上の都合」は自己都合という意味です。退職時に使用される定型文ですが、それ以外の理由を書いた人は私の周りにはいません。他にどういった退職理由があるのか考えてみましょう。

  • 会社の方針についていけなくなったため
  • 上司が嫌いなため
  • 残業代が出ないため
  • ボーナスがないため
  • いまの業務が嫌なため
  • 人間関係が上手くいかないため
  • 給料が安いため
  • 有給休暇がとれる環境でないため
  • 将来性がない企業だと感じたため
  • 転職するため
  • 親の介護のため

多くの人が人間関係に悩んだり待遇に納得していなかったりし、上記が本当の退職理由でしょう。自分の不満だけでなく親の介護が必要になりどうしても仕事ができなくなる場合もあります。

会社都合が適応される一般的な理由は倒産や早期退職を募りそれに応じた場合ですが、前の項目で少し触れた部分の「人として許すことができない内容」「企業としても表沙汰にしたくない事情」は会社都合になるケースがあります。

例えばパワハラや労働基準法に反するような働かせ方などは「一身上の都合」ではなく会社都合にさせなくてはなりません。

一身上の都合以外が通る場合

パワハラや労働基準法に反するような働き方を強いられ心身を病み、絶対に許せないと思うなら会社都合を適応させる手段をとっても良いでしょう。ただ、はじめにお伝えしたように企業に素人が挑戦状を叩きつけることになるので、ご自身も傷つく覚悟が必要です。

  • 労災認定を受ける準備と提出
  • 退職理由として心身を病んだ原因を明記
  • 1か月前に退職願を上司に提出

労災認定を受ける準備と提出

パワハラや労働基準法に反するような働かせ方を強いられている場合は証拠がカギとなるので、証拠をたくさん確保します。

例えばパワハラの内容を録音したり日時を手帳に記したり、労働時間を画像に押さえたりし(もちろんタイムカードも有効)準備を整えたら労働基準監督署に書類を請求、心身を病んでいることを示すために医師の診断書も準備し労働基準監督署に提出しましょう。

職場に退職の意志を伝える

法律上は2週間前までに退職の意志を示せば雇用契約を終了させることができるのですが、余裕をもって1ヶ月前には上司に退職願を提出します。

退職願には退職する理由以外に労災や慰謝料を請求する旨(労働基準監督署に提出している)を明記します。直属の上司のみで判断できることではないので人事担当や役員などを交えて面談があるでしょう。

会社に居づらいのはもちろん、訴えられている側(会社)も接しづらいのでお互いのために早々に引継ぎを済ませ有給消化をすることをおすすめします。

会社都合による退職が受理されれば特定受給資格者として早々に失業保険の給付を受けることができます。

ちなみに退職の面談時に言いくるめられ「一身上の都合」になって退職願を受理された後でも行政に相談し(医師の診断書が必要)退職理由を変更することができます。

建前?!一身上の都合でも会社が内容を具体的に聞いてくる理由

退職願を提出したとき上司や役員から引き止めにあうことはほとんどありませんが、退職理由については具体的に説明を求められることがあります。こちらとしては「理由なんてわかっているでしょ」「もう止めるのだから個人の自由でしょ」と思いますが、考えられる理由は下記です。

  • 優秀な人材の流出を防ぐため
  • 自社が抱えている問題を把握するため
  • 事務手続き上必要なため

退職する人間はもはや不要な人材だけれど、在籍している優秀な人材の流出を防ぐためのデータと分析は必要です。

例えばある部署の誰かが原因で退職者が続出しているなら該当者に注意や処分をしなくてはならないし、働く環境が劣悪なら労働基準監督署などの指導が入る前に対処しておく必要があります。

また、手続き上企業として離職票を提出する必要があるため具体的な理由を聞くのです。基本的に面談などで「給料が安いんだよ」「上司がムカつく」と本音を言ってもよほどの問題でない限り「一身上の都合」と記載されることが多いです。

退職理由「一身上の都合」とそれ以外とでは失業給付金の支給開始日が異なる

前の方の項目で一身上の都合以外に会社都合があることをご説明しましたが、会社側に明確な理由があるときのみ適応され失業保険が即日給付されます。

ちなみに親の介護も一身上の都合、「親の介護を理由にしたら失業給付が早くもらえるのではないか?!週に1回親の病院に付き合っているからOKだろう」という悪知恵を働かせ退職理由に嘘を記載、担当社員が退職願の内容をそのまま記載し失業保険の手続きをした場合、失業保険は当分の間支給されません。

失業保険はすぐに働けることが前提で仕事を探している人が給付されるもの、親の介護で働けない人間はすぐに支給されることはないので、下手な嘘をつくと3ヶ月どころかそれ以上給付を待つことになるかもしれません。

重ねてお伝えしますが、人としてどうしても許せない事情がない限り、一身上の都合以外の記載にメリットはありません。

より好条件で転職する方法

多くの方はパワハラや過重労働ではなく、退職する理由は「いまよりも条件の良い企業に移りたいから」や「あの上司や同僚とはやっていけない(嫌いレベル)」でしょう。

それを会社都合にできるわけはなく、ほとんどが一身上の都合による退社になります。

心配になるのが転職先、仕事と転職活動の両立は大変ですよね。そこで提案するのが転職サイトの活用です。

  • 登録・利用は無料だし簡単
  • 隙間時間に企業を探せる
  • 目が肥える
  • 年齢層別に需要がある
  • 転職の知識を得られる
  • スカウト機能で企業からの声がけを待つのもアリ

登録するという作業が面倒だと感じる方もおられるでしょうが、いまやスマートフォンで登録し閲覧するのが当たり前の時代、行政の機関に足を運んで順番待ちをして企業を検索、さらに順番待ちをして相談員と面談するより簡単です。通勤途中などの隙間時間に検索することで無駄を省けます。

いまは転職者が売り手市場、たくさんの企業を比べることができます。また、閲覧するだけで今の相場(報酬や休日日数など)を把握し目を肥やすことができます。

さらに年齢によって求められることが異なるので、年齢層別の求人を明確に探すことができます。行政の機関ではこういったことは漠然と記載されていませんか?!

私が行政の機関で検索して自分のスキルに合う企業を見つけて相談したとき「40代の男性が欲しいみたいだよ」と担当に言われ(担当のみが知る情報)イライラした経験があります。予め明記してくれれば無駄な時間が省けたはずですよね。

おすすめの転職エージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、初めての転職活動でも書類作成の方法や、面接のコツなどを丁寧にレクチャーすることに慣れている担当者が多いです。

だから「初めての転職で、いろいろ不安!」という方はマイナビエージェントに登録することをおすすめします。

私自身も転職活動中、マイナビエージェントの担当者と作成した職務経歴書を使用して、倍率が高いとされる事務職の正社員に絞っての応募で書類通過率は4割ほどでした。

転職活動をしている方ならわかると思いますが、これはけっこう高い数字だと思います。

 

dodaエージェント

dodaは、リクルートエージェントに次いで2番目の求人数を誇ります。

求人数が多いというだけでも登録する理由になると思いますが、dodaの場合は募集企業の質がかなり高いです。

 

リクルートエージェント

\転職支援実績NO.1/

①業界最大級の非公開求人数
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知名度はNo.1であるリクルートエージェント。迷ったらとりあえずここ!と言える信頼性があります。

求人検索がとても使いやすく、非公開求人も含め、面接日程まで一元管理出来ます。私も転職する際には必ず使っています。

 

転職先の検索以外にも転職サイトには得られる情報がたくさんあります。例えば履歴書の書き方や円満退社のコツなど、今さら人に聞けないような内容を詳しくレクチャーしてくれているのも良いです。

お勧めなのはスカウト機能、スキルなどの情報を登録し優良企業からのスカウトを待つシステムです。

なにより空いている時間に自分ペースで転職活動ができるので、パワハラなどに悩むなど即退職レベルではなく将来的に転職が必要と感じておられる方は在職しながらちょくちょく検索し好機を待つもの良いですよ。

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