会社が人手不足だから辞められない、自分がやらなきゃいけないと転職したいという気持ちに蓋をしていませんか?!そんな我慢はおかしいです。探すとのびのびと仕事ができる環境はいくらでもありますよ。この記事で人手不足の責任が会社にあることを再確認し新しい一歩を踏み出しましょう。
目次
会社が人手不足になった理由
日本の会社はなぜ人手不足になったのだと思いますか?!まずはその理由から考えていきましょう。
- 日本人の人口が減少しているため必然的に生産年齢人口が減少しているから
- 非正規雇用のスタッフが多いから
- 一部の業界に人が集まらないから
日本人の人口は減少傾向にあるため必然的に生産年齢人口も減少するのがわかります。また現在、労働者の全体の約37%が非正規雇用です。
あなたの職場での比率や周りを見てみてください。契約社員・派遣社員・パート・アルバイトの方が多くないですか?!職場の事務員(特に女性)は派遣社員や契約社員が多い、またファストフード店や定食屋で笑顔を見せてくださる方(男女ともに)アルバイトやパートさんが多いですよね。パート社員やアルバイト社員の時給に少し色をつけ役職を与えてまとめさせ、いくつもの店舗に1人社員を兼任で置くという飲食店はけっこうあります。
ただ、リーダーと名をつけられても非正規雇用ということは変わりがない、給料が安い代わりにその方たちには責任がありません。「今日は休みます」「残業しません」「その仕事は契約に入っていないからやりません」と言われたら社員が穴埋めするしかありませんよね。ボーナスをもらう代わりにオールマイティに働くのが社員、圧倒的に少ないから人手不足だと感じるのです。
また、ホテルや飲食店などのサービス業や運輸業界や建設業界は離職率が高く慢性的な人手不足に陥っています。世の中の人が休むときは必ず仕事であったり拘束時間が長いわりに報酬としてのバックが少なかったりすると、たちまちやる気が失せるし転職する際もその業界での仕事に就こうとは思いません。
これはここ数年の社会の動向を見た私個人の意見です。団塊の世代が一気に定年退職を迎える時期がありましたが、再就職し現在も仕事を続けているという方はわりとおられるので、それが直接的な人手不足の原因とは考えていません。ただ、彼らも非正規雇用であることが多いし(給料が上がるわけではないから正社員であったころほどがんばらない)年齢的にも効率が少々悪くなっているから働き手があっても人手不足だと感じるのかもしれません。
しかし人手不足は会社の責任、働き盛りの年齢層を非正規雇用で雇ったりいちどリタイアした方ばかり安く雇ったりして経費をケチっている会社こそ悪だと思います。
人手不足は会社の責任です!
「うちの会社、募集かけてるのになんで人がこないのだろう」とバカなことを言う経営者のもとで仕事をされているならすぐに転職しましょう。人手不足は完全に会社の責任ですよ。どうして募集をかけてもあなたの会社に人が集まらないのか、ご自身が置かれている状況と照らし合わせながら考えてみてください。
人手不足をごまかし成績が悪いのを社員の責任にしている
私もそうでしたが、月末の会議で社員の目標達成率などのデータをバンッと出し責められていませんか?!仕事をするうえでステージごとの目標を立てることは大事ですが「なんで目標を達成できなかったか考えてみろ」と問われても返答に困っていますよね。こちらは少ない人員でヒーヒー言いながら目標に向かって邁進しているのですから、どんなにがんばっても目標に届くことがないのです。
人件費をケチっている
例えばサービス業の場合、お客さんが来なかったらもったいないからと人件費をギリギリにケチり最低限の人員で仕事を回していますよね。ふいにお客さんに来られても1人や2人のでは対応しきれず多くを逃すため目標に到達できないのです。
いま必要な世代を正規雇用しなかった
私自身就職難の世代に入るのですが、本来ならいまバリバリ働くべき年代です。私の周りの女友達は正社員として働いていても結婚・妊娠すると仕事を辞めてしまっています。変わりはいくらでもいるという会社の対応を不快に思い辞めていったのです。
また当時は何十社受けても内定がもらえない時代、エントリーシートを書くのも疲れるし「もしかすると見た目が悪いのかな」と少ないお金でリクルートスーツを新調したり何度も証明写真を撮り直したりして採用試験を受けに行っても、結果が出ません。面接ではなから相手にされていないのがわかると就職するということに疲れてしまいます。私自身もそうでした。
だから「とりあえず非正規でいいかな」「ちょっと海外留学してくるわ」と新卒での就職をあきらめた友人がいます。十数年経ったいま何をしているかというと、女性は派遣社員やパートに就いて地域の職場を渡り歩いていて、男性は工場などで期間労働者として働いています。
アラフォーに近づき様々な経験とスキルを持っているにもかかわらず「いまのままでいいかな」もはや正社員として働く気はない、働くことで得られるものに期待していません。人手不足の原因のひとつだと思いませんか?!彼らをそのようにさせスキルがあるのに活かさせないのは就職氷河期に採用を渋った会社のせいです。
昇給しない
どんなに会社が儲かっていても「うちは大手じゃないから」と言い訳をして昇給させない会社は多いですよね。だから社員も非正規雇用の従業員も1年に一度の昇給に期待していません。これでは愛社精神は生まれないし離職率も上がる、アルバイトであっても定着しませんよね。「時間かけて研修してやったのに辞めるのか」と怒る上司がいますが、待遇が悪い場所を心地良いとは思えないし、がんばって仕事をしようとも思いません。
休みを与えない
令和に時代が変わりゴールデンウィークは10連休でした。しかし、会社の年間休日は決まっているため10連休のしわ寄せが来て土日休みのはずが仕事に出る羽目になっている人、周りに多くないですか?!
ケチな会社ほど社員を休ませたくないもの、彼らは疲れがとれない状態で月曜日を迎えています。休みを与えないと効率悪くなるということを会社側は気づいていません。
働き方が一手段しかない
フルタイムや早番・遅番のシフト制を設けている会社がほとんどで正社員に対して時間の融通を利かせるという考えを持っていません。働き方が合わないならパートになれば良いくらいの考えなのでしょうか。社会復帰したくても様々な事情がありフルタイムでは難しい、固定されたシフト制では難しいという方は多く、現在そういった人たちの労働力が余っている状態です。
現場の人間に採用の権利がない
いま何が必要なのかを知っているのは現場の社員やパートですが、採用するのは本部の人事や上層部の人間たちです。彼らに何がわかるのでしょう。本当に必要な人材ではなく的を外した人材を投入されても職場が置かれている状況は改善しないし、中途採用されてくる人も戸惑います。求められることと自分のスキルが合っていないから中途採用者も定着しない、だから慢性的に人手不足になるのです。
人手不足の会社の人間関係が悪いのは会社のせい
いまの職場、こんな環境ではありませんか?!
- 上司や周りのご機嫌取りをしてなかなか帰宅できない
- 社員が本音を言わない
- 有給を使って休むと陰口をたたかれる
- イライラのはけ口にいじめが行われている
- 慢性的に疲れているので空気が重い
人手不足など待遇の悪い会社では負のスパイラルが起こっています。自分の仕事が早く終わっても帰宅するのは悪い気がしたり帰宅したあとに悪口を言われたりするのを恐れズルズルとサービス残業をしていませんか?!また会議などで問題点を指摘しても上司に攻撃されたり会議時間が伸びたりする(皆に迷惑をかける・余計なことを言って嫌われたくない)のを嫌い本音を言わないという環境ではないですか?!
皆疲れているため思考能力が低下、視野と心が狭くなり人を思いやるという気持ちよりも、どうにかして自分が楽になることしか考えません。だから当然の権利である有給休暇をとって病院へ行ったり子どもの授業参観に参加したりするだけで「使えない奴(休むなんてずるい)」と陰口をたたかれます。イライラのはけ口にいじめをする社員もいるでしょう。
朝から全体的に空気が重いのも人手不足を抱えている会社の特徴です。
どう考えても働く選択肢を与えていないのは会社だから辞めるのに気を使う必要はない
現在転職を考えている私の友人もそうなのですが、人手不足でみんな大変な思いをしているからと気を使い転職のタイミングを逃している人は多いです。しかし、あなたがどれだけ会社や同僚たちに気を使っても得することはひとつもありません。それは、あなたも数年見てきたと思いますが人手不足の現状を上司や経営陣に言っても改善することはないし、同僚だってこちらの厚意を無視し辞める人はたくさんいます。
「あれれ」と思っているうちに古株になり、もちろん人手不足は改善しない状態で待遇に合わない責任ある名ばかりの役職を与えられ上司からも社員からも責任を押し付けられてヒーヒー苦しむのが目に見えています。
「自分なしでは仕事が回らない」なんて自分しか思っていません。こういった会社の経営陣は正社員がひとり減れば派遣社員やパートを補充すれば良い(人件費の削減になるじゃないか)くらいの考えしか持っていませんよ。
優良企業はすでに対策を講じている
人手不足は社会問題、優良企業は取り返しがつかなくなる(優秀な人材がほかの会社に流れてしまう)前に対策を講じています。
- 在宅勤務OK
- 働く時間の柔軟性を持つ
- 休暇の確保
- 副業を認める
お金も大事ですが人に大事なのは家族との関りと休むことです。私の夫がよく言うことですが「我が子のかわいい時期をきちんと見ることができないのが心残り」これは多くの方が思っていることです。また「年老いた親が心配」という人もいますよね。さらに、趣味の時間がもっと欲しいと思っている方もおられるでしょう。
在宅ワークをして幼稚園の送迎をしたり行事に参加したり親の病院に付き添ったりといった家族との関わりを作れる環境を充実させることで安定して仕事に打ち込めること、また稼ぎ方を認めるのも大事ということを会社の規模に関係なく優良企業はわかっているのです。
多くの会社は副業を裏切り(スキルをほかで発揮してほしくない)と考えているため認めていません。しかし、お金がどうしても必要なタイミングはどの家庭にもあることを理解し、離職を防止する目的のひとつとして副業を認めている企業が出始めています。
優良企業はすぐそばにある
上記のような優良企業に出会うなんて自分には無理だとあきらめないでください。いま働いている地域に存在する可能性が大いにあります。その会社を苦労することなく見つけられる方法としてご提案するのが「エージェントサービスに転職活動のサポートを依頼」することです。
エージェントサービスとは転職サイトや派遣会社のサイトのなかにあるサービスのひとつで、利害が一致する求職者と企業を結び付けるプロです。人手不足は会社の責任、辛い思いをしながら我慢している時間がもったいないし自分が辞めることを皆に悪いなんて思ってはいけません。登録はとても簡単なので、現状を含め一度相談されてはいかがでしょう。