「転職考えてみようかなー」となんとなく思って、転職について調べていくと高確率で、「転職エージェントに登録しよう!」という文言を見ると思います。
そして、「じゃあとりあえず転職エージェントに登録してみるか、、、え、面談しなきゃいけないの?」
という現象が大半の人に起こります。面談といわれると、なんだか急にハードルが上がったような気がしてしまうのです。
しかし、転職エージェントとの面談はそんなに構える必要のあるものではありません。(もちろん事前準備はするべきですが)
先に面談とはどういうものか?なにをするのか?を理解しておけば、気持ちの面でのハードルはぐっと下がるはずです。
この記事では、転職エージェントの面談内容について、まとめました。
目次
転職エージェントが必ず面談を行う理由
なぜ面談を行うかというと、キャリアアドバイザーが求職者の希望や、現在のレベルを実際に会うことで把握して、どの求人に紹介するかの判断材料を増やすために行います。
履歴書や職務経歴書を見れば、ある程度はスキルや希望などがわかるかもしれませんが、やはり実際に会って話したほうがその人の本当のスキルや人となりなどがわかることも多いです。
実際に企業に紹介する際も、エージェント側としては「この会社にこの人が合いそう!」などと判断する材料が多くなります。
企業と求職者のより良いマッチングのために、面談は必要不可欠なのです。
面談の際の服装・持ち物について
どこのエージェントも、服装について指定してくることはほとんどありませんし、持ち物もふわっとした形で指定されることがほとんどなので「そういえば服装どうすれば良いんだろう?」と思ってしまう人も多いのではと思います。
ここでは、気になるけど聞くのを忘れてしまいがちな服装や持ち物についてまとめました。
服装は私服でOK
服装ですが、男女関係なく指定がない場合は私服や好きな服装で問題ありません。画像の女性のような服装で大丈夫です。
仕事終わりに面談に行く場合はスーツでも問題ないですし、私服や制服で仕事をしている場合は、私服で行って問題ありません。
また、とくに女性の場合ですが、髪の毛が明るい、ネイルをしている等もそのままで問題ありません。
後ほど詳細を記載しますが、面談では本音を話すべきですので、服装や髪形も、普段通りのもので行ったほうが、自分のことをエージェントに知ってもらえるかと思います。
ただ、基本的にどのエージェントの面談でも資料を渡されますので、必ずA4サイズの書類が入るバッグで面談に行きましょう。
履歴書・職務経歴書は持参するべき
持ち物として、エージェントから何か指定のものがある場合は指定されたものを、なにも指定がなくても履歴書・職務経歴書を持っていくべきです。
「まだそこまで転職活動に本気じゃないから、書類作って無い、、、」
という方でも、最低限履歴書は持参したほうが良いでしょう。
なぜなら、本来履歴書や職務経歴書に記載している内容を面談の場ですべて説明しなくてはいけなくなるためです。
面談の時間は限られていますので、限られた時間を有効活用するためにも、履歴書・職務経歴書は用意したほうが良いと言えます。
持ち物や事前準備についての詳細は下記で説明します。
面談の場所・日程
面談はどこで行われるか?日程はどうやって決めるか?が漠然としている方も多いかと思います。
場所や日程を具体的にイメージできれば、面談そのものについてもイメージがわきやすくなるかと思いますので、
場所や日程について説明します。
場所はエージェントによって様々
面談の場所は、大手のエージェントなら基本的にはエージェントのオフィスの会議室で行われます。
そのエージェントの支社の中から、自分が一番行きやすい場所を選んで、その支社で面談を行うという形になります。
中小のエージェントの場合は、駅近などのカフェで面談が行われる場合もあります。
(カフェで面談の場合、基本的にカフェのドリンク代はエージェントが出してくれます)
場所の決め方は、大手の場合は専用システムで場所、日程を選択して決める場合が多く、中小だとエージェントとメールや電話で決めていくことになります。
大手の場合は専用システムのマイページなどに面談の日程、場所が履歴として残りますが、中小の場合はメールや電話なので、決めた日程と場所を必ず控えておくようにしましょう。
日程・所要時間
日程は、エージェントと自分の都合の良い日付、時間を調整して行うことになります。
多くのエージェントで、平日夜や土日も面談を行っていますので、現在就業中の方でも面談に行くことができます。
どうしても都合がつかない場合は、電話面談という選択もアリだと思います。電話面談については後述します。
所要時間は1時間~1時間半が一般的です。
ちなみに、けっこうな確率で予定時間をオーバーしますので面談後に予定を入れる場合は時間に余裕を持ったほうがよいでしょう。
直接面談に行けない場合は電話面談もアリ
現職の仕事が忙しすぎたり、自分の生活圏に面談できる支社がないなど、直接面談が難しい場合は多くのエージェントが電話面談での面談も可能としています。
もちろん、エージェントの支社まで行く時間がもったいない、そもそも直接面談はちょっと抵抗がある、、、など、どうしても直接面談できない理由があるわけではない場合も、電話面談を希望すれば電話面談OKです。
しかし、基本的にキャリアアドバイザーとは初対面なので、初対面の人といきなり電話でコミュニケーションをとるのは、うまくいかない場合も多いですので、やむを得ない事情がある場合以外は、できるだけ直接面談を行ったほうが良いと思います。
面談の前に用意したほうが良いモノ
面談を予約したのに、持ち物を何も指定されていない、、、というケースは意外と多いです。
何もいわれてないからと言って、手ぶらも不安だと思いますので、面談の際、用意するべきものをまとめました。
必ず用意するのは職務経歴書・履歴書!ただし、時間がなければ写真は後日でOK
職務経歴書と履歴書は、多くのエージェントで持参するように言われると思いますが、もし言われていなくてもこの2つは必ず持っていくべきです。
また、できれば直前にパパッと用意するのではなく、本当に企業に応募するつもりでしっかりと作成した書類を準備しておくべきです。
なぜなら、面談当日に履歴書や職務経歴書をもとに、これまでの経験や今後のキャリアについてキャリアアドバイザーが質問するためです。
もし用意していなかった場合、本来職務経歴書や履歴書を読めばわかることをすべて口頭で説明しなければならなくなります。
面談の時間がもったいないですし、口頭での説明だと認識の齟齬が生まれやすくなります。
また、きちんと書類を準備していれば、面談で受けた質問などをもとに書類をブラッシュアップすることもできます。
そして、その場でキャリアアドバイザーに聞かれた質問や書類の改善点などをメモする目的で、エージェントへの提出用と自分のメモ用として、履歴書、職務経歴書をそれぞれ2部ずつ持参すると良いでしょう。
ただし、履歴書の写真については、後日の準備でも面談には支障がない場合が多いです。
自分のこれまでのキャリア、転職理由、転職して実現したいことを答えられるようにしておく
面談の際、必ずこれまでのキャリア、転職理由、転職して実現したいことを聞かれます。
ここでの回答をもとに、キャリアアドバイザーは求人を紹介しますので、どのような回答をするかは非常に大切です。
面談前にこれまでのキャリアの棚卸を自分なりに行い、なぜ転職したいか?転職先に望むことは何か?を考えておき、本音でキャリアアドバイザーに伝えるようにしましょう。
きちんと自分の希望を伝えることで、自分の希望にマッチした求人を紹介してもらえる確率が上がります。
面談内容・面談の流れ
面談内容や流れは、もちろん人それぞれですし、エージェントによっても違いますが、だいたいのエージェントでの流れをまとめました。
面談の流れ
初対面ですので、まずは自己紹介です。キャリアアドバイザーのこれまでのキャリアや、得意分野などを教えてくれることが多いです。
そのエージェントサービスの特徴や、エージェント独自のサービスの使用方法の説明をしてくれます。
事前に提出していた書類についてや、その他現在の業務内容、転職後に希望する条件など、様々な質問をされるので、答えていきます。
履歴書や職務経歴書を事前に提出していた場合は、ここで添削もしてもらえる場合が多いです。
いつまでに書類を完成させ、いつまでに求人に応募するか、そしてその場合だいたい内定が出るのがどのくらいになるのかを説明してくれます。
現在就業中の方にはどのくらいのタイミングで現職に退職交渉を行い、いつ退職するのが良いのか、などのアドバイスももらえます。
これがけっこう転職活動のモチベーション維持に役立ちます。
最後に、実際の求人を数件紹介してくれます。もしここで、応募したいな、と思う求人でしたら、書類がそろっていればすぐに応募可能です。
もし、ちょっと希望と違うな、と思ったらそれをキャリアアドバイザーに伝え、紹介してもらう求人の種類を変えてもらうなどの対策をとってもらいましょう。
最後に質疑応答の時間がありますが、面談全体を通して、わからないことや疑問点があれば都度質問してOKです。
聞きそびれたことがあった場合にはこのタイミングで聞きましょう。
質問には本音で答えるべき
すべての質問に回答するときに大切なのは、必ず本音で答える!ということです。
面談は採用面接とは違い、建前なしで自分の希望する条件や、自分の実力を伝えるべきです。
面談での回答をもとにキャリアアドバイザーは求人を紹介しますので、自分が本当に希望する企業に転職するために、本音で話すということは必要不可欠です。
ここが、本番の面接との大きな違いです。
面談が終わった後、キャリアアドバイザーにお礼メールを送ると好印象
面談後、親身にキャリアアドバイザーに話を聞いてもらったなあ、と感じたり、面談全体的に満足度が高かった場合、「お礼メール送ろうかなあ~」と考える方もいると思います。
また、「お礼メールって、送らなきゃダメなのかな?」と不安に思う方もいると思います。
結論、「どちらでも良い」ですが、お礼メールを送ったほうが好印象になることは間違いなしでしょう。
お礼メールを送ったほうが良い理由
お礼メールを送るとキャリアアドバイザーに好印象を与えられます。
やはり人なので、お礼の言葉を贈られると嬉しいです。また、お礼のメールを送らない人がほとんどですので、送る人は良い意味で印象に残ります。
私はお礼メールを送ったことはないのですが、現在人材会社で働いており、キャリアアドバイザーをしている同僚が「お礼メールをくれた人の転職活動は特に成功してほしいと思う」と言っていました!
キャリアアドバイザーは基本的にはどの求職者にも平等に接しますが、やはり人なので多少は、印象が良い人を優先することがあるのだと思います。
もちろん、こんな打算的な考えではなく、単純に感謝の気持ちを伝えたいという場合も送るべきです。
お礼メールは喜ばれることはあっても、迷惑がられたりすることは一切ありませんので、送りたい!お礼が言いたい!と思ったら送るのが正解です。
お礼メールの内容
メールの内容は、簡単に面談の感想と、感謝の気持ちを記載すればOKです。
普通のビジネスメールのマナーに則って作成すれば全く問題ありません。
短文であっても感謝の気持ちを伝えられれば、人はうれしいものですので深く考えずに気軽に作成してみましょう。
まとめ 転職エージェントとの面談をより良くするためのポイント3つ
転職エージェントとの面接を、より有意義な時間にするために最も大切なこと3つを記載します。
履歴書、職務経歴書を持参することはもちろん、自分のキャリアの棚卸をしたり、希望条件を自分のなかで明確にしておくなど、万全の体制で面談に臨むようにしましょう。
なにも事前準備せず面接に臨む人に、大きく差をつけることができます。
質問に本音で答えなければ、キャリアアドバイザーとしてもどのような求人を紹介したらよいのかわからなくなってしまいます。
自分の希望の求人を紹介してもらうためにも、質問には必ず本音で答えるようにしましょう。
ほとんどの人はお礼メールを送らないため、ここでお礼メールを送るとキャリアアドバイザーの中で印象に残ることができます。
一般的に、お礼メールが来て嬉しくない人はいませんので、深く考えず、気軽にメールしてみましょう。