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【パワハラ?!】管理者養成学校を受講させる企業は頭おかしいのか

管理者を対象としたマネジメント研修などはよくあり、30代に入ると受講しに行ったという方は多いと思いますが、ときどきテレビで根性論を強要する管理者養成学校の特集を見かけます。価値観はそれぞれですが、私はいつも「無駄が多くない?!」「頭おかしいんじゃないの?!」と思ってしまいます。

このような講習に大切な部下を送り込む社長の気が知れません。今回はずっと不思議に思っていたこと「根性論を強要する管理者養成学校について」また管理者や管理者候補の社員にこういった講習を受けさせる企業いについて考えていきたいと思います。

管理者養成学校とは

管理者養成学校とは社内外問わず年齢やスキルに応じた能力を高めるための学校ですが、ここで主にご紹介するのは一般的な管理者養成学校ではなく根性論を強要する講習についてです。

根性論を強要する管理者養成学校のホームページには「きちんと社員教育しないから社員が育たない」とし、入学を勧めていますが、ホームページの内容を読んでいくと「???」と思う部分がたくさん出てきます。きちんと教育とは?!性根を身につけることなのでしょうか?!

テレビで特集されるコースは12泊13日の宿泊コース

大きく分けて半日コース・1日コース・宿泊コース・通学コースがあります。なかでもテレビで何度も特集されている管理者向きの12泊13日という宿泊コースは「地獄の訓練」と記載されていました。どのようなコースなのか簡単にご説明します。

  • 信頼されるリーダー像をつくる
  • 行動力ある人材を養成する
  • さまざな方法を知り知識の浅さに気付く
  • 観察力を高め簡潔に説明できる力を養成する
  • 言語を明瞭にし声量を豊かにする
  • 行動力のある考え方を体得
  • 上に立つべきものと意識する

ザックリと挙げるとこんな感じ、パッと見は良く思えます。他の管理者養成講座のようなマネジメントの基本や部下のやる気を出す言葉やコンプライアンスについて学ぶものではなく、将来管理者になる(現在管理者である)人が上に立つ者としてふさわしい人格を備える・ひと皮むけるための研修です。

思わず目を疑った訓練

管理者養成学校では礼儀作法や考えを簡潔に述べるといった訓練があります。ビジネスマンとして、上に立つものとして部下に教えるべきことなので、ビジネスマナーに関しては再度頭に入れるべきと感じました。ただ、内容を詳しく見ていくうちに「頭おかしくない?!」と思う訓練が多々見受けられました。

  • 過度の反復練習
  • 40キロ夜間行進
  • 駅前での歌唱訓練

いい大人がちょっと出遅れただけで「気合が足りない」とダメレッテルを貼られています。「そこまで言うあんたはできているのか?!」と教官に問いたくなります。

起立・着席を何度も繰り返すという無駄な行動もありました。また昼から夜中にかけて十数時間も、班単位で隊列を乱さず40キロを歩き続ける様子は拷問のように思えました。班の皆が揃って歩き切ることで強い精神力と自信が得られるそうですが、彼らの表情は「反抗したら面倒、いまは言うことを聞こう」という感じでした。

さらに、駅前での歌唱訓練は恥ずかしいという消極性を打破させるために行うそうですが、どんなにがんばってもNGを出される様子はいじめとしか思えませんでした。

管理者養成学校の受講料

管理者を育成する講座はいくつもあり、マネジメントやクレーム対応といった講習は1日や通学形式で行われていて数万円です。前項でご紹介したような合宿の場合は30万円を超えます。

30数万円かけてでも根性論を強要する管理者養成学校へ行かせたい理由は何でしょう。

 

テレビで研修へ行かせる企業側(主に社長)のインタビューを接続詞や言い回し等に注意して聞いてみると「懐柔したい」という思いが伝わってきてなりません。

また教育をしている健全な企業を示すために、内容をろくに確認せず管理者養成学校に社員を丸投げする社長もいるのではないでしょうか。

頭おかしいと思う理由

なぜの根性論を強要する管理者養成学校へ行かせる企業の頭がおかしいと感じるのか、理由を挙げます。

反論できない環境に送り込むのは懐柔したいから?!

根性論を強要する管理者養成学校では受講生の反論を受け付けていません。カリキュラムに意見すると何時間も立たされるそうです。

立ち続ける人もいれば教官に「理解できました」と自分が間違いだったことを認め研修に戻る人もいます。ある男性はその勘違いな気づきに感動されていました。

企業側の狙いは反論しない社員に矯正すること?!異なる価値観は認めないのでしょうか。頭おかしいと思いませんか?!

「OFF-JT」だと勝手に満足している

社員教育の2本柱として考えられているのがOFF-JTとOJTです。

OFF-JTとは職場を離れてその人の立場に合った専門知識を身につけることをいいます。「テレビで観て社員が成長している感じ」と思ったり「自分の会社はOFF-JTをきちんとしているぞ」と社外に示したいがために(話題性があるから)管理職や管理職の候補社員が本来受けるべき研修でなく根性論を管理者として成長するべき人材に取り入れてしまっています。

ちなみにOJTとは現場で先輩社員が後輩に随時必要な知識を与える等、日常業務を通して人材の育成をするプログラムです。私が新入社員として入社したとき、担当の先輩が細かく指導してくださいました。同じように私も後輩ができたら指導しました。

指導される側であったときはもちろん学ぶことが多かったし先輩を尊敬しました。先輩を尊敬できたのは専門知識と大切に育てるという考えを持っておられたから(適正なOFF-JTを受けているから)だと思います。もしもどう喝されたり根性論を叩きこまれたりしたら、私は先輩を尊敬することはなかったと思います。

私自身も適正なOFF-JTを受けて、後輩を指導する身になってからも学ぶことが多かったです。繁忙期は指導(OJT)が進まないのが現実ですがOFF-JTとOJTをバランス良く取り入れている企業は社員満足(知識を得たり大切に育ててもらったりする)にも繋がっていると考えます。

限界すれすれの疑似体験は実践に役立たない

声が出ない人や暗記できない人を皆の前で叱ったり何度もやり直しをさせたり、テレビを観ていると管理者たちが叱られ自信を失っているように思います。最後に決まって教官たちは受講者を褒めるのも研修のレシピによくあるパターンです。受講者がアメとムチの意味をはき違えて会社に戻って受講者が教官のまねごとをしたら、パワハラだと部下から訴えられると思いませんか。

【予算の無駄遣い】自ら受講を希望したわけではないから身につかない

彼らは自主的に参加したのではなく会社の命令で受講しています。「これも仕事(給料をもらっている身)」と研修所に詰め込まれるのを我慢をしているのではないでしょうか。卒業するには審査があり、受講生たちは13日で帰るというプライドと早く帰りたいという気持ちで必死に臨みます。試験に合格したら厳しかった日々を思い出し好きでもない教官と抱き合って泣く人もいます。しかし、終わってしまえば元の生活に戻りますよ。

合宿費用30数万円×人数分の予算を福利厚生や職場環境の改善(トイレの改修工事やデスクの新調や機械類のパワーアップ等)に費やしたほうが社員満足につながり仕事をがんばろうという気持ちになれます。

声量で人の心は動かせない

確かに張りがある声は聞き取りやすいし指示が頭に入りやすいから良いと思います。また大声を出されたら萎縮しその場では指示に従おうと思います。ただ、内容が無かったり意に反したことだったりする場合、上司がどんなに声を張っても信頼して従おうとは思いません。人の心を動かすのは声の張りや大きさではありませんよね。

何に活かすの?!

受講生が管理者養成学校で学んだことは何でしょう。辛いことへの我慢?パワハラやモラハラに耐えるためですか?!ズレていると感じたひとつ、駅前歌唱訓練を行う理由は「部下に注意できないのは注意するのが恥ずかしいから」という考えからだそうです。

部下に注意するとき恥ずかしいと思いますか?!「自分自身も指摘するほど仕事が出来ていないから」という自信のなさや「嫌われたくないから」ではないでしょうか。

本人の意に反して駅前で歌を披露させるのはパワハラに相当するし、明らかにおかしいです。

管理者に根性論は要らない

冷静に考えて、異論を述べることを許されない環境で厳しい訓練を経験することが企業にどのようにプラスになるのでしょうか。強要や根性論だけでは成り立たない現代社会において管理者養成学校で連呼する言葉や行動は何の役にも立ちません。

管理者として追求する部分は同じだろうけれど、職場によって必要なことは多少異なり臨機応変に対応することが大事ですよね。マネジメント等は必要な講習を受け学ぶべきですが管理者の器を育成したいなら、根性論ではない適切なOFF-JTを受け、将来有能な管理者にするべく新入社員のうちから自然に教育できるシステム(OJT)を整えれば良いと考えます。

根性論を強要する管理者養成学校の受講を勧められたら・・・

もしもあなたが根性論を強要する管理者養成学校を受講させられようとしている場合「自分のためにお金をかけてくれているのだから」と我慢する必要はないし、その企業の人への扱いを疑い「おかしい」と思うべきです。

前述したように社員教育は適正なOFF-JTとOJTで成り立ちます。価値観は様々ですが受ける研修で「うちの会社頭おかしい」と感じられるなら社員教育を適正に行う優良企業に転職してみませんか?!

優良企業に転職するには

優良企業に転職する方法はいくつかありますが、いちばん早いのは転職サイトで見つけることです。ご自身で検索して企業にアプローチする方法もありますが、下記の方法が要領が良いですよ。

  • スカウト機能を活用する
  • エージェントサービスを受ける

転職サイトの多くは無料で登録して転職活動ができます。スカウト機能を活用し働きながら優良企業からのスカウトを待つのも良いですが、転職のプロであるエージェントに自分に合った企業を紹介してもらうのも良いです。

エージェントサービスに登録する企業の多くは優良企業です。ブラックやグレーゾーンの企業が内部事情を公開してまで人材を得ようとは思いません。

スマートフォンからでも登録はできるので、覗いてみてください。もしも、いまのお勤め先が根性論を突きつける管理者養成学校の取り組みに共感するような企業で「頭おかしい」と感じるなら転職してみてはいかがでしょう。

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