自分で職業や働き方は選べますが、同僚や上司は選べません。あなたの職場に使えない50代のパートさんがいたら、どのように対応されていますか?!逆に、自分が使えない人間扱いをされているとき、どのような努力をしていますか?!より良い関係を築きながら楽しく仕事をするには双方の気持ちを理解することが大事だし能力に合った職場で仕事をするのも大事です。今回のテーマは50代のパートについて考えていきましょう。
最後に、心身に支障をきたし、この職場ではもうやっていけないと感じられたときに、要領よく転職する方法をご提案します。
目次
【正社員に聞いた】使えないパートってどんな人
50代になってパートを始める人は少なくありません。そもそも使えないパートとはどのような人を示すのか、SNSなどの意見から客観的になって考えてみましょう。
- パートを理由にすぐ休む
- すぐにテンパる
- なぜか偉そう
- 文句ばかり言う
- 仕事を覚えない
- 苦手なことから逃げる
- 「体力がない」を理由に力仕事をしない
- 雑談が多い
パートさんがひとり休むとそのしわ寄せは正社員やほかのパートさんに行きます。50代のパートさんの場合、親の介護や自身の体力か回復しないのを理由に仕事を休まれることがあります。年に数回なら誰も文句は言わないけれど、入ることが確定しているシフトに対して月に何度も休まれると信用されなくなります。
気持ちはわかるけれど、同じ条件で仕事をしているのだから決められたシフトには最低限の責任を持たなくてはなりません。使えないと言われても仕方がない行為ですよ。また忙しいときに限ってテンパってしまい機械操作のミス(クレジットカードなど)お客さんを怒らせてしまうパートさんがいますよね。そして、年齢からか?!お客さんを前にすると年下の正社員に偉そうな態度をとるパートさんもいますよね。下記は私が以前イライラした体験です。
研修中のパートさん(50代男性)を連れて接客をしたとき、パートさんが男性で経験があるように見えたのか?!お客さんはパートさんを頼りました。はじめはおとなしく対応していたけれど、慣れてくるとできもしないサービスや割引について話し、制止を振り切って後戻りできない契約をとり始めました。
お客様には丁寧にできないサービスについてお詫びをして事なきを得ましたが、接客の後に注意したら開き直って話の途中で去って行きました。
私が以前勤めていた職場ではそのパートさんとのトラブルがきかっけで「50代のパートは雇わない」という方針になりました。すべての50代がそうではありませんが、年下の正社員に従うのに抵抗を感じそれを態度に出される方は多いと思います。
50代、これまでやってこなかった仕事にチャレンジするのは素晴らしいことですが、できない仕事を「できる」と言って入社される方もいますよね。また、新しい仕事をお願いしたときに嫌がる方も多いです。覚えるのが苦手だし誰かに聞いて教えてもらうというのはプライドが許さないのでしょう。例えば機械の操作は毛嫌いする方が多いですよね。何度教えても機械を前にするとテンパってしまい不具合が起きたものを隠し逃げる方もおられます。
さらに、はじめはまじめにお仕事をしていたのに、数年経つと「時給に見合わない」など文句を言い「おばちゃんには無理」と若いパートさんや学生バイトさんにこれまで自分がやってきた嫌だと思う仕事をしない方もおられます。自分は何をするかというと、友達を店に呼んで接客と称しておしゃべりをしたりバックヤードにこもって休憩したり、少しでも楽に稼ごうとします。
人柄はすごく良いのに仕事になると使えないパートさんもいる
SNSの投稿を見ていると50代のパートさんがいてくれて助かったという意見もあります。例えば年配の方への接客はピカイチだったりクレームになったとき上手に話を聞いてお客さんの気持ちをなだめたり、人生経験が豊富なので接客がとても上手な方は多いです。しかし、やはり機械ものには共通して弱い傾向があり、特に忙しいときに不具合を起こしているのを何度も見ると人柄はいいのに使えないなと思ってしまいます。
50代パートだってがんばっていると言いたい!
次は50代のパートさんの立場になってみましょう。50代の方がパートとして仕事をするにはいろいろな理由があります。
- リストラに遭った
- 早期退社し独立するも失敗
- 家族の収入が足りなくなった
- 家事に追われていたけれどやっと自分で稼ぐことができるようになった
これまで正社員として仕事をしてきたのに、肩たたきに遭いやむを得ない状況でパートタイマーに転身される方いがます。50代という年齢から、少し前まではたくさんの部下に指示を出す側だったのに、いまは若い正社員の下で働かなくてはならない、立場はわかっていてもプライドがどうしても邪魔してしまうという方は多いでしょう。
一時期、50代で早期退社し好きなことをするという生き方が注目されました。その波に乗って早期退社、起業したものの失敗したという方がおられます。
幼馴染の親が「これからは介護が儲かる」と共同経営で会社を興しました。しかし、もともと好きではない仕事は続くはずもないし共同経営者との仲が悪くなり、その会社はフェイドアウト、結局いまはスーパーで警備員の仕事に就いています。
会社を保つのが難しい世の中とわかっていても退職金を使い勇気を出して起業されるのはすごいことですが、成功するのは一部、多くの方が廃業されているのが現状です。
知恵袋などを見ると主婦の方に多いのですが、親の介護や子供世帯に援助をしなくてはならない状況になり、夫だけの収入だけでは家計が持たずやむを得ずパートに出るという50代女性がいます。若いころ働いた経験があってもブランクがあるため仕事がなかなか覚えられない、はりきるほど失敗をしてしまうと悩んでおられます。
上記の状況とはまったく異なる方もおられますよ。子育てがひと段落したときに熱中できることが見つかり、それに費やすお金を作るために50代でパートに出る方もおられます。
50代パートのキモチ
多くの方が自分は使いえないパートだと思われているのはわかっていますが「次こそは失敗しない」とがんばっています。知恵袋などから拾った50代パートさんの気持ちをご紹介します。
- わかっているけれど手が追い付かない
- 言葉が急に出てこない
- 何度も頭で整理するけれど機械を前にするとなぜか操作できない
- 自分が思っている以上に老いている
- 若い子と一緒の土俵で働くほうが時給が良いからここで働きたい
プライドが許さないからと偉そうにしている人はごく一部、なかには手順を紙に書いて一生懸命に機械に慣れようと努力している方もおられます。しかし、老化(老眼や行動の遅さ)もあって正社員や若いパートさんと同じように仕事をこなすことができないのです。
また、身の丈に合った仕事でないとわかっているものの、若い子たちと一緒の仕事のほうが時給が良いため無理をして働いている方もおられます。
使えないパートにイライラするときは自分のこととして考えてみると良い
いま職場に使えない50代のパートさんがいてイライラされている方は、いちど50代になったご自身を想像してみてください。いまと同じように仕事ができると思いますか?!ご自身の親御さんはどうですか?!年齢とともに動作がゆっくりになっていませんか?!失敗されたり行動がゆっくりだったりでイライラしたときは自分自身(自分や自分の家族)のこととしてとらえてみると、気持ちが少し落ち着きますよ。
使えないなんて言わせない!50代以上ができるパート
60代の方でもバリバリ働いている時代、日本にとって50代の方たちは即戦力です。しかし、これまでお伝えしているように若いころと同じように働くことが難しくなってきましたね。50代以降でもバリバリ働ける仕事をご紹介します。
運送会社の荷物管理
インターネットの普及によって通販で買い物をするのが当たり前になった時代、宅配業界はとても忙しく人手が足りず間に合っていない状況です。そこで重宝されるのが荷物を管理する裏方の仕事、地域ごとに仕分けをしたり電話をとったり、忙しい職場ではありますが特別パソコンのスキルを問われる仕事ではありません。
ベビーシッター
共働きが当たり前の現代において子育てとの両立が難しくなってきました。そこで需要が高まっているのがベビーシッターの仕事です。私の友人がよく言っていることは「小学校の学級閉鎖がいちばん困る」我が子は元気なのに親は子供をみるために5日も自宅待機、仕事を休まなくてはなりません。そんなときに子供の面倒をみてくれるシッターさんがいるととても助かるそうです。
子育てを経験されている50代の方は臨機応変に対応できるので重宝されますよ。
買い物代行
こちらも需要が増えています。高齢者の方や忙しい方の代わりに買い物をするだけ、特別な接客をするわけではないので接客が苦手という方におすすめです。
食品加工
工場内で作業します。こちらは多くの50代が活躍されていて仕事によっては夜勤があります。時間に余裕があって人付き合いが苦手でない方におすすめの仕事です。
作文添削
入試のかたちが変わってきていて、各教科の能力だけではなく思考力を見るため作文(小論文)を重視している学校も増えています。なかでも小学生(中学受験)の作文添削は細やかな指導が求められ、子供の受験を経験しているお母さんや懐の深い方は重宝されますよ。デジタル添削も増えていますが、パソコンの操作ができなくてもOKという職場もあります。それは手書きの赤ペン指導を好むお客さん(親)は多く需要があるからです。自宅で自分ペースでできるお仕事ですよ。
清掃
50代以降の方がパートに入る場合の定番のお仕事ですがパソコンの操作をする必要はないし決められた時間に決められた場所をきれいに掃除する、誰にでもできるお仕事です。掃除を任せる側はよく見ていて丁寧に作業するほど報われる仕事です。「あのお掃除をする方がいい」と評判がたつと指名されることもあるそうです。
双方に提案!いまの職場に不満があるなら転職しよう
「あのパート使えない」と毎日イライラ、上司に伝えても何の解決にもならないなら、より働きやすい職場に転職されてはいかがでしょう。おすすめするのは転職サイトのなかにあるエージェントサービスです。転職のプロが転職希望者と二人三脚で条件の良い職場に転職できるよう親身になってサポートしてくれます。的確なアドバイスと企業との太いパイプを用いて、自分で転職活動をするよりも要領良く好条件で転職することができます。
また、50代でパートしかできないと思われている方にも、いまよりも給料が高く働きやすい職場に転職されることをおすすめします。60歳でリタイアするのは早い時代、50代は働き盛りなので高収入を目指しバリバリ働きましょう。おすすめは前項でお伝えしたようなお仕事に応募されるか派遣会社に登録し紹介してもらうことです。