生きていくには他人と関わらなくてはなりません。特に1日の大半を過ごす職場において人と関わるのは仕方がないことです。しかし、ストレスがないにこしたことはありませんよね。今回はストレスフリーで人気の高い「図書館で働く仕事」をご紹介します。仕事内容や働くにはどうすれば良いか、さらにストレスフリーの働き方についてご提案します。
目次
どんなことにストレス感じてる?!
価値観によって異なりますが、私たちが仕事においてストレスを感じているのは下記のようなことでしょう。
- お客さんに怒鳴られる
- お金が発生する
- パワハラ
- ノルマ
- 競争
- 不必要な接客
- 努力が報われない
- やりがいを感じない
仕事をしていたらクレームを受けたり怒鳴られたりした経験があると思います。私も以前の仕事ではよく取引先やお客さんに怒鳴られてストレスを感じていました。自分が悪いわけではない場合は特に不快、人前で怒鳴られるとやる気や愛社精神が失せます。
さらに仕事をしていたら達成目標は必ずあるもの、ひとりに課せられるノルマは決して低くありません。そうなると同僚との競争や不必要な接客が生じます。しかし、どんなに努力をしてもそれが収入に比例するわけではないので、やりがいを感じないと思っている方も多いはずです。
現在はされているのかわかりませんが、私が営業として仕事をしていたころは仕事が終わったあとに取引先の方と行きたくもない飲み会に深夜まで参加するなど、仕事が終わってもなぜか仕事から抜けることができない負のスパイラルに陥っていました。
「こんなサービス必要なのか」と感じながらもつながりを持っていたら将来的にいたら得をするかもしれないという思いから誘われて断ることができませんでした。図書館で仕事をする場合、こんな接客はまずないでしょう。
図書館で仕事?!
図書館は全国に3500か所以上あります。意外と多いと感じませんか?!
図書館の種類
図書館は自治体などが運営する公立と大学や個人が運営する私立があります。
- 市区町村の図書館
- 大学や企業などの私立図書館
- 公立の学校図書館
- 個人が運営している図書館
3500以上ある図書館の多くは市区町村が運営するものですが、私立図書館(380程度)もあります。大学やある専門分野の書籍や資料を集めた図書館や企業の図書館もありますよね。個人で運営されている図書館もありますよ。個人で運営されている方の多くは施設(自宅)を開放し無料で本を貸し出されています。ボランティアです。
さらに、学校にも図書館はあります。ただ、公立の学校の場合図書教諭の資格がないとその仕事に就くことはできません。ここでご紹介するのはこれからでも就くことができる仕事、市区町村と私立の図書館に限定します。
図書館での仕事はやりがいに満ちている
図書館は静かな場所というイメージですが、休日にもなるととても混み合います。図書館ではどういった日常を送るのか、仕事の一部をご紹介します。
- 受付
- 問い合わせの応対
- 書籍の整理
- 配架(返却された本を戻す)
- 書籍の提案
- 選書
- イベントの企画
- イベント開催
図書館の仕事で私たちが知っているのは受付業務・書籍の整理・配架・書籍の提案・イベントの開催でしょうか。
以前、私は子供の自由研究の教材を集めに図書館へ行った際、どのような書籍を参考にすれば良いか相談したことがあります。そのとき職員の方は一緒になって必要な参考書籍を探してくださり、とてもお世話になりました。
私自身の経験のように、長期休暇では子連れのお客さんが多いためこういった相談も受けるでしょう。特に素人にとってどの書籍が適しているかを見極めるのは難しいです。経験を積んだ図書館の職員は仕事の傍ら、忙しくても声をかけられたら接客されています。
私たちに見えない仕事は山ほどあるでしょうが、考えられるのは選書やイベントの企画などでしょう。また、私たちが見ている配架もごく一部、莫大な量の書籍を決められた場所に整理整頓しながら戻す作業は集中力と根気がないとできない仕事です。
図書館では子供を対象にした読み聞かせやサイエンス教室をはじめ、ハンドメイド教室なども行われていますよね。それらを企画しているのは図書館の職員です。
見えていない仕事のほうが圧倒的に多く、図書館で働くのは決して楽ではないし退屈な仕事ではありません。ただ本が好きな方にとっては天職だし、問い合わせてくるお客さんに応対し役に立つとやりがいも感じます。自分が企画したイベントにたくさんの方が参加されるとうれしいですよね。現在ノルマやパワハラなどで苦しんでおられる方なら、特別ノルマがあるわけではなく自分の仕事に打ち込める図書館という環境に魅力を感じられるでしょう。
図書館で働くのに向いているタイプ
仕事には向き不向きがあります。図書館で働くにあたって向いているタイプをご紹介します。
- 本が好き
- 細かい仕事を苦に思わない
- 作業が丁寧
- 接客が苦ではない
- 幸せのバロメーターがお金ではない
なにより大切なのは本が好きだということです。読書しない方ではその仕事に就いても楽しいと感じないし、書籍についての知識がないと問い合わせをしたお客さんも困りますよね。また仕事は書籍の整理をしたり傷を補修したりといった細かい作業もあるためコツコツ仕事ができる方に向いています。もちろん丁寧に作業ができる方でないと本がダメになってしまいます。
そして、図書館でも少なからず接客はありますよ。接客が苦でないというものポイントです。
図書司書の資格を持っていても高給取りになれるわけではありません。報酬がすべてではなく本が好きで図書館での仕事を生きがいにできる方に向いています。報酬については次項でお伝えします。
図書館で働くには?!
図書館での働き方は正社員からアルバイトまであります。平均的な給料形態は下記です。
- 正社員 17~20万円スタート
- 契約社員 17~20万円スタート
- 派遣社員 時給1,100円~
- アルバイト 時給800円~
勤務形態は図書館によって異なりますが、多くの方が訪れる土日は基本的に出勤することになります。市区町村の図書館は月曜日が休館日であることが多いですよね。私立図書館の場合は大学や企業のスケジュールに合わせたシフトになることが考えられます。
図書館で安定して働くには図書司書の資格をとれば良い
募集を見ると契約社員やアルバイトが多いように思いますが、正社員登用制度を設けている図書館もあります。正社員になるのに有利なのは経験も大事ですが資格もあればなお良いはずです。安定して仕事がしたいなら図書館司書や司書補という資格をとることをおすすめします。
図書館司書になるには
社会人になってから図書館司書になるには文部科学大臣が定めた講義を受けなくてはなりません。講義は1年に1回集中して2か月あり、文部科学省に委託された大学内で行われます。この講義を受けられない場合は通信教育で講義を受けることになります。受講資格は下記になります。
- 大学・短期大学・高等専門学校を卒業したうえで司書講習を受講する
- 高卒者の場合司書補として3年以上働き司書講習を受講する
司書講習を通信教育で受けるといっても自宅学習だけではなく、スクリーニングといってときには学校へ足を運んで講習や面接を受けることになります。
図書館で働くには・・・
図書館で仕事をしながら資格を取得した場合でその図書館に正社員登用制度があるなら、人事課などに資格を取得したことを報告しその制度を利用することができますが、ほかの仕事をしていて資格をとった場合は図書司書の求人を探し応募しましょう。
- 市区町村が運営する公立図書館・・・市区町村の採用試験を受ける
- 大学や企業が運営する私立図書館・・・大学のホームページやインターネットの求人をチェックする
採用条件は市区町村や企業によって異なり図書司書の資格がなくてもOKというところはあります。どの仕事もそうですが、アルバイトであっても経験者が優遇されるのが現状です。
要領良く図書館で働くにはこの方法を!
自分で図書館の仕事を探してもなかなか見つからないときはエージェントサービスに登録し相談されてはいかがでしょう。エージェントサービスとは転職サイトのなかにあるサービスのひとつで、転職のプロが転職希望者をサポートする仕事です。
個人ではなかなか見つけることができない仕事をたくさんあるコネクションを使って探してくれます。そのエージェントサービスに企業の図書館や資料館の求人があれば紹介してもらえますよ。
私たちは働いた職場の環境を基準に考えがちですが、いまの環境よりも良い職場はたくさんあります。いまの仕事でストレスを感じている、または図書司書の仕事に興味を持たれたなら、プロに相談してみましょう。
図書館で働くのは無理と感じた場合も相談
今回は図書司書の仕事についてご紹介しました。図書館での仕事はやりがいがあり特別資格がなくてもできますが、図書司書の資格を持っているとより有利です。
しかし、図書司書になるには講義を受けて資格をとらなくてはならない、また報酬はそれほど高くないから自分には無理だと思われた方もおられるでしょう。そんなあなたもエージェントサービスのスタッフに転職について相談されてはいかがでしょう。働くには自分を評価してくれる良い環境がいちばん、エージェントサービスに登録している企業は優良企業が多いので、いまよりもきっと良い環境と条件で仕事ができるはずです。
また職場探しも恋愛と同じで見た目ではなく中身を見極めることが大事です。そうはいってもなかなか職場の中身を知ってから入社できるという企業は少ないですよね。どのような企業かあらかじめわかりエージェントのサポートを受けながら転職活動をするととてもスムーズに転職ができます。
登録は簡単だし、役に立つ情報を得ることができます。気が向かれたらエージェントに相談してみてください。