目標を定めてキラキラしながら就活している人を横目に、したいことが見つからない就活ほどつまらないことはありません。
私が学生だったころは「やりたいことは高校生のうちに決めなさい」と言われ無理やり考えたものですが、私自身具体的に何がしたいか決めることができませんでした。
いまの時代も、おそらく多くの人がそうではありませんか?!今回はしたい仕事が見つからないときの就活や自分の能力を存分に活かせる仕事と出会う方法についてご提案します。
目次
「したい仕事が見つからない」いいと思う!
誰かに「したい仕事が見つからないまま就活をすると後悔するよ」と言われ焦っているかもしれませんが、仕事はやってみないとわからないもの、したい仕事であっても実際就いてみると苦手だったというケースはよくあるからです。
見つからないのではなくしたい仕事に蓋をしていない?!
周りの就活生を見て焦りこじつけでしたい仕事を見つけて就職したものの「本当は違うことがしたかった」というケースもあります。
また、本当にしたい仕事があるけれど色々考えて(自分にはハードルが高い・報酬が合わない・地味など)無理と思っている仕事もありますよね。私の経験を少し出させていただきます。
私は幼い頃から「文を作るの好きだよね」「手先が器用だね」と言われてきましたが、あるスポーツに長けていたので勧めてもらうままに大学まで進学、さあ就活となったとき本当に長けていることと自分が在籍する大学の方向性がかけ離れていることに気付きました。
「この大学出身じゃ絶対に内定もらえない」「この学科なのに、いまさら方向転換することなんてできない」と勝手に諦め、在籍する大学に有利な企業(卒業生多数)に入社しました。
また、文字を書くのが好きなのをわかっていたものの、何だか根暗なイメージがあって「自分はもっと華やかに仕事がしたいな」という考えもあり自分の得意に蓋をしました。
実際自分を偽った就職をしてみて向いていないことが新入社員研修の時点でわかったし、それに気付いてからはやる気が湧かない、結局その会社は辞めてしまいました。
後で知ったのですが、企業は大学や学部などそれほど見ていないそう、この学部に在籍しているから無理と勝手に諦める必要はなかったし、下手に格好をつけずに向いている業界への就活をすれば良かったのです。
仕事をしながらの自分探しでいい
就活生だからといって無理やりしたい仕事を探すのではなく、就職して働いていくうちに自分に向いているもの、向いていないものがわかってきます。
本当にしたい仕事が何かに気付いたとき、部署換えを希望したり転職したりすれば良いのです。日本では少し前まで転職が良いイメージをもたれませんでしたが、最近は海外と同様に転職するのは当たり前になってきていますよ。
いまでも名門大学出身者がいるだけでハクがつくと考える企業は存在するので名門大学に在籍してる人が有利ではありますが、実際欲しい人材はきちんと仕事をしてくれる人です。上手くいっている他人と比べて悲観する必要はなく、まずは落ち着いて就活しなくてはなりません。
したい仕事が見つからない就活は就活アプリを利用する
就活をするうえでためになるツールがあります。あなたは転職サイトを見たことはありますか?!ない方は是非検索してみてください。
適職診断
転職(就活)サイトには必要事項にチェックするだけで自分にどういった仕事が合っているのかを判断してくれる便利なツールがあります。このツールを利用すると考える時間を短縮することが可能になります。
知識となるツールがたくさんある
転職(就活)サイトには就活に必要な知識や情報が満載です。
- 履歴書の書き方
- 面接の受け方
- スケジューリング
採用側の目を引く履歴書の書き方は知っていると知らないとでは大きな差が出ます。また、面接で答えにくい問いへの切り替えし方なども丁寧に説明されています。さらに、何社も同時進行で活動するわけですからスケージュール管理について知ることも大事です。
情報を得て目を肥やす
興味のある業界がどれくらい報酬があるのか?!福利厚生はどうか?!同じ業界で比べたり他の業界と比べたりすることで目が肥えてきて優良企業を見分ける力がついていきます。これは面接でも役立ちますよ。
ある学生さんは面接(金融業界)の返答に困ったとき「この業界は○歳で年収がこれくらい、他の業界よりも高めだから自分が40代になったら●百万円の年収が見込めて、家族に大きな家を買える」と具体的な夢を語り内定をもらっています。
情報は見るだけではなく時にはネタにして面接で役立てましょう。
プロに依頼する
就活サイトやアプリを活用してみても、したい仕事が見つからないし自分についていまいちピンとこない方は、プロに自分の就活を手伝ってもらってはいかがでしょう。
これはエージェントサービスと呼ばれるプロが就活や転職をサポートするサービスです。サービスに登録すると担当との面談があります。ここで自分について詳しく話します。話していくうちに自分では気づいていない考えを引き出してくれたり性格に合う職場を見つけてくれたりします。
「もしかして本当はこう思ってない?!」と聞かれて初めて気づくこともありますよね。
さらに企業との橋渡しをしてくれるので、自分では伝えきれないことをエージェントサービスの担当者が伝えて後押ししてくれます。もちろん報酬や面接などのスケージュール管理もしてくれるので就活生にとって頼れる存在になりますよ。
おすすめの転職エージェント
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、初めての転職活動でも書類作成の方法や、面接のコツなどを丁寧にレクチャーすることに慣れている担当者が多いです。
だから「初めての転職で、いろいろ不安!」という方はマイナビエージェントに登録することをおすすめします。
私自身も転職活動中、マイナビエージェントの担当者と作成した職務経歴書を使用して、倍率が高いとされる事務職の正社員に絞っての応募で書類通過率は4割ほどでした。
転職活動をしている方ならわかると思いますが、これはけっこう高い数字だと思います。
dodaエージェント
dodaは、リクルートエージェントに次いで2番目の求人数を誇ります。
求人数が多いというだけでも登録する理由になると思いますが、dodaの場合は募集企業の質がかなり高いです。
リクルートエージェント
\転職支援実績NO.1/
①業界最大級の非公開求人数
②実績豊富なアドバイザー
③充実した転職サポート
知名度はNo.1であるリクルートエージェント。迷ったらとりあえずここ!と言える信頼性があります。
求人検索がとても使いやすく、非公開求人も含め、面接日程まで一元管理出来ます。私も転職する際には必ず使っています。
見つからないときはしたくない仕事から消していく
エージェントサービスに相談するまえに自分で探してみようかなと思う方は、したくない仕事を挙げていってみてください。
- 肉体労働
- お金の計算
- スピードを要求される仕事
- 接客
- 長距離運転
- 土日の勤務
上記は私がしたくない仕事の条件です。したくないことは価値観によって大きく異なるし、自分でも気づいていないことがあるので、紙に書いてみて確認することが大事ですよ。
条件を具体的に挙げることで、募集要項を見て自分に合わない仕事や企業がわかり、結果消去法で自分に何ができるかが見えてきます。
例えば上記のやりたくないリストから私の場合は金融業や運送業や接客業に向かない、向いているのは内勤でコツコツ行う何かであることがわかります。
好きなことを挙げる
したくない仕事を頭に置いて、次は好きなことを挙げます。したい仕事がわからなくても好きなことが見つからない人はいません。
- 漫画
- ネットサーフィン
- 文字を読んだり書いたりすること
- 絵を描くこと
- 何かを作ること
- ファッション
- 食べること
上記は私の好きなことです。したくない仕事と照らし合わせると、土日関係なく働く漫画関連の仕事やもの作りの仕事、接客を伴うファッションや飲食の仕事は無理ということがわかり「好き」だけで就いても続かない可能性が高いことがわかります。
こうやってしたくない仕事と照らし合わせて削除していくと、内勤でインターネットを使って調べたり文字を読んだり書いたりすることが本当にしたい仕事で物理的に続けられる仕事と言えます。
私は1社目を経て2社目は住宅関係(物造りが好きだから)の企業に転職しました。好きな建材やDIYの知識を得られた半面、接客が苦手という落とし穴にはまり転職、数年経った現在やっと文章を書く仕事に就けています。
ただ、1社目も2社目でもまったくの無駄はなく、得られることはたくさんあり現在の仕事に大いに活かされています。働いていくうちに好きなことや向いていること(特技に関係なく)が見えてくるもの、現段階でしたい仕事が見つからない就活でもいいと思えませんか?!
仕事に求めることを挙げる
したい仕事がわかっても自分が仕事に求めることと合わないとせっかく就いても続けることができません。本当にしたい仕事は趣味として楽しみ(好きなときに自由に行う)ビジネスライクになって条件に合った職場を見つけるという就活もあります。
案外、したい仕事が見つからないけれど優良企業に就職したから公私ともに満足し(余暇を楽しめるから)それがしたい仕事に変わった人もいますよ。こちらも希望を具体的に挙げると良いです。
- 収入
- 休暇
- 福利厚生
- 時間
- 和気あいあい
- 歩合給あり
- 実家から通える距離
自分の働きに見合った報酬を得たり休暇に友だちと遊んだり趣味を楽しんだりするのは大事、労働時間がきちんと決められているのも本当に大事です。きれいごと抜きで、仕事をするうえで条件が整っていないと毎日が苦痛になります。
自分の気持ちに素直になって「これは絶対に譲れない」というものをいくつか挙げましょう。
実際に働いている人の声を聞くのも良い
「この業界がいいな」と思ったら、OB訪問したり友だちやその家族などに実際に働いてどうか聞いてみると良いです。見た目格好が良い職業でも実は「残業が多くて友だちや恋人と会う暇がない」や「拘束時間が長いから報酬に見合わない」といった意見は出てきます。
実際に働く人の声(プラス面とマイナス面)を聞きながら就活すると仕事への目が肥えていきますよ。
面接でどのように説明する?!
「したい仕事が見つからないままの就活は不利だし面接でどう伝えれば良いか困る」と思っていませんか?!企業は面接で人柄(社風に合っているか?!など)を判断したいので、その業界の「○○が好きだから希望した」という答えを特別求めていません。
例えば鉄道好きが鉄道業界に有利とは限らず、鉄道会社が求める人材はお客様を安全に目的地に届けること、知識は入社後に得れば良いです。
つまり「好きだから」「得意だから」ではなくその企業に入社して自分がどのようになりたいかを具体的に説明できれば本当の目的がどうであれ内定をもらえる可能性が高いです。
就活は情報を得ることから
はじめから就活に詳しい人なんていません。したい仕事が見つからないときは自分と向き合い仕事で何を最優先するか考えてみてください。
また、情報を得ることも大事なので、転職サイトやアプリなどを上手に使って就活に活かしましょう。登録は無料のアプリが多いので、気になったサイトを覗いてみてください。
親身なサイトが多いなかで最近就活の不安につけ込んだ詐欺まがいのサイトが出てきています。強引に「したい仕事が見つからない就活なんてダメだ」と講習会に誘ったりテキストを売りこんだりするようなサイトは注意、すぐに関係を絶ちましょう。